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社長コラム

ラジオ体操

2017年8月 1日掲載

 今から40年ほど前の夏休みのこと。
「カーン、カーン」
 早朝、家の前を自転車に乗った少年が鐘を鳴らして走って行く。この鐘の音は自治会の行事が開催される際、子供達に集合を知らせる合図となる。
「ほらー、外で新ちゃんが待っていてくれるんだよ、早く起きなさいよ!!ラジオ体操が始まっちゃうでしょ。」
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 早起きが苦手な私は、毎朝、母に世話を焼かれながら、身支度に追われていた。それを尻目に「もー、ホント一日も早く夏休みが終わって欲しいよ...」と言うのが、夏休み期間中の母の口癖だった。余談だが、毎日この言葉を聞かされていたためか、二学期の始業式を一日早く間違えて登校したことがある。眠い目をこすりながら「新ちゃん、ごめーん...」と謝り、二人は全速力で小学校のグランドに向かうのだった。校門をくぐると、既に校庭にはPTAの方々や子供達が整列し、これからラジオ体操が始まるのを待っていると言う状況だった。
「新しい朝が来た 希望の朝だ 喜びに胸をひらけ 大空仰げ ラジオの声に 健やかな胸を この香る風にひらけよ それ一、二、三♪」
 ラジオ体操の歌が流れている間に、こっそり最後尾に加われたが、周囲の冷ややかな視線を感じ、ばつが悪かった。ラジオ体操の本来の目的は、夏休み期間中、子供達が規則正しい生活を送るためだろう。一方、参加する子供達には別の目的があった。ラジオ体操を終えると出席カードにハンコを押してもらうのだが、最終日にハンコの数に応じてプレゼントがもらえるという楽しみが待っていた。最後にご褒美があるからこそ、多くの子供達は早起きをして、ラジオ体操に参加したと思う。まさに夏の風物詩とも言えるラジオ体操だが、これからも継承されて行くことを願っている。
 このブログを書くにあたり、ラジオ体操の歌の作曲が藤山一郎氏だと知り驚いた。

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