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社長コラム

ある日、森の中♪

2016年11月 1日掲載

 日本各地で熊の出没が相次いでおります。最近は熊が住宅街にまで出没し、人を襲うこともあると言うから困ったものです。
 父が若かった頃、春は山菜、秋はきのこ狩りに連れて行ってもらいました。仕事が早く終わると「マサユキ、きのこ狩りに行くか!!」と突然決まるわけです。自営業と言う家庭環境で育った私は、めったに訪れることのないお出掛けのチャンスを逃すまいと、一目散で軽バンの助手席に乗り込みます。 こんな時、母はいつも留守番役でしたが、軍手と手ぬぐい、買い物袋、そして熊除けの鈴を用意してくれました。険しい山道を走るので、母からは車酔いをしないように、できるだけ遠くの景色を眺めるように言われたものです。車内で聴くBGMはぴんから兄妹や村田英雄の曲ばかり。幼い私には難しい歌詞を理解することができませんでしたが、何度も繰り返し聴いたカセットテープは伸びたり擦れたりして、時々音程が狂い、それが可笑しくて父と大笑いしたものです。
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 ある日、父と二人で菅平へキノコ狩りに出掛けたときのこと。キノコを探しながら急斜面を登っていると、地面に大きな足跡と獣の糞らしきものを発見しました。周囲の木の幹には爪痕がくっきりと残っていました。ついさっきまで、ここに熊がいたのかと思うと、父も私も足がブルブル震えてしまいました。キノコ狩りを中止し、熊除けの鈴を鳴らしながら一目散で車まで戻りました。この日は結局、収穫はゼロ。挙げ句の果てに、父が財布と運転免許証を紛失したことが発覚し散々な目に遭いました。山で熊に襲われたと言うニュースを見る度に、私はあの日のことを思い出します。

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