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社長コラム

妄想

2015年8月 1日掲載

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 アボカドは美容と健康に良いとされているためか、女性に人気のある食材の1つと言えるでしょう。今ではサラダやタコス、サンドイッチにハンバーガー、更には巻き寿司などたくさんの料理に使われるようになりましたが、1970年頃までは日本への輸入量は微々たるものだったようです。今ではバナナ、パイナップルについで三番目に輸入量の多い果実というから驚きです。
 子供の頃、兄がアボカドを友達から頂いて来たことがありました。牧野家ではアボカドという果実を知ったのはこの時が初めて。食べたことはもちろん、見たことも聞いたこともなかったため、アボカドをどのように食べたら良いのか誰も知りません。
 食卓の真ん中に置かれたアボカドをじーっと眺めながら「どこからどう見てもフルーツだろ~?」「きっとメロンみたいに甘くて美味しいフルーツだよ!!」と、どんどん妄想が膨らんでいきます。こうなると一刻も早く食べてみたくなるのが子供心。母が包丁でアボカドを真っ二つに切るのを固唾を飲んで見守る家族。大きな種を取り除いた後、薄緑色の果肉をスプーンですくって口の中へ頬張りました。森のバターとも呼ばれ、脂肪分が豊富なアボカドをパクッと一口で食べた瞬間、家族は顔を見合わせたまま誰も言葉を発することがなかったことを覚えています。「メロンみたいに甘くて美味しいフルーツ」という期待は儚くも打ち砕かれるのでした。
 あれから30年。妻がアボカドが好きなため、牧野家の食卓には頻繁にアボカド料理が並びます。そして私はアボカドの種を発芽させ、観葉植物として楽しんでおります。

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